若宮八幡社

第四十二代文武天皇(697-707)の時に勧請されたとあるこの社は、901年~923年(延喜年間)に再興し天文元年(1532)3月11日、織田信秀が那古野城を攻めた際焼失したが、天文八年(1539)に再建。慶長十五年(1610)名古屋築城の際、現在の地に遷座された。武神の神・外敵防護・領内鎮護の神として、武将の厚い信仰を受け、家康は当社を名古屋の総鎮守と定めた。尾張藩二代藩主徳川光友は寛文四年(1664)に社殿をはじめ、その他の造営を行い、社僧を廃し例祭の興隆に努めた。その後代々の藩主の崇敬篤く、元禄二年(1689)正月神領百石が寄進され、営繕は明治維新まで藩主により行われた。

5月に行われる例祭は、一般には若宮まつりと呼ばれ名古屋の三大祭りの一つとして有名で、三百年の歴史があり、16日の本祭りには神輿と山車が那古野神社を御旅所として、ご神幸が盛大に執り行われる。



参考文献

愛知県文化財保存振興会『愛知の史跡と文化財』名古屋泰文堂

若宮八幡社 http://www.wakamiya.or.jp/


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